実印を逆さまに押してしまった場合

公の場において、印鑑は大事な意味を持っています。中でも実印は頻繁に押すものではありません。中古車を売買する際や、不動産取引をする際、遺産相続をする際など、大金が絡むような大事な場面に押すことがあるかと思います。実印を押すということは、いつも押しているような認印などの印鑑を押すこととは違いますよね。(特に気持ちの面で) そんな大事な場面で、「実印を逆さまにして押してしまった…どうしよう…。」なんてことはありませんか?逆さまに押してしまった場合に、実印の効果はなくなってしまうのでしょうか。

その答えはノーです。斜めに押しても、逆さに押しても効果がなくなることはありません。逆さに押してしまっても、印影がはっきり見えていれば、印鑑証明書に書かれている印影と照合ができるからです。逆に向きがあっていても印影がはっきり見えない場合には効果はなくなってしまうので、気を付けましょう。

実印をしっかり押せなかった時の訂正の仕方

実印をしっかり押せなかった…。という場合にも落ち着いて対応をしましょう。しっかりとした訂正の仕方を覚えておけば、恥ずかしい思いをしなくて済みますね。

実印を押し間違えた時の正しい訂正方法

  • 手順1 失敗した捺印の上に同じ印鑑を少しずらして押しましょう。
  • 手順2 手順1で押した捺印から少しずらし、空いた所に印鑑を押しましょう。

※手順2の際には絶対に手順1と重ならないよう気を付けて捺印をしましょう。

実印を押し間違えた時の正しい訂正方法のイメージ画像

実印をきれいに押す方法

実印を押す際に失敗しないようにするための方法をご紹介します。実印は頻繁に使うものではない為、使ってないうちに劣化している可能性があります。引き出しから出してきて、いきなり押すことは避け、押す前にしっかり準備をしましょう。

準備

印鑑の状態を目視で確認

印鑑が欠けていたり、朱肉が詰まっていないか、確認しましょう。印鑑が欠けてしまっていた場合は購入しておきましょう。

捺印マットを用意

捺印するものの下に捺印マットを準備しましょう。捺印マットは市販の物で構いません。数百円で購入ができます。準備ができない方はクッションとなりそうなもので代用してもOKです。

朱肉の状態を確認

印鑑同様、朱肉が乾燥してしまっていないか、傷んでいたりすることもあるので、確認をしましょう。朱肉が劣化してしまっていた場合は購入しておきましょう。

一度朱肉をつけてみて別の場所に

いきなり押すと失敗する可能性があるので、一度別の場所で試してみましょう。

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きれいな印影の押し方

きれいな印影を押す方法をご紹介します。

  • ・捺印マットを敷きましょう。
  • ・朱肉は付けすぎないようにしましょう。
  • ・押す時には、「の」を描くように重心を移動させながら押してみましょう。
  • ・心を込めて押しましょう。

最後の心を込めるという点が一番大事かもしれません。印影はその時の心をうつします。気持ちを込めて押しましょう。ぜひ試してみてください。これであなたも印影美人になれるかも!?