実印とは
実印とは、住民登録がされている市区町村の役所に対して登録申請をした後、正式に受理された「印鑑」のことをいいます。 例えば、だれかにもらった判子を役所に登録申請することで、実印の規定に沿っていて、その判子が役所に受理されれば、実印として使用することは可能です。
しかし、それでは自分の持っている実印が、どこで買ったかわからないような判子となってしまいますよね。それは極めて危険な行為になるため、控えた方が良いでしょう。役所に申請する印鑑は、実印に相応しい複雑な印章を自分の責任で購入し登録するべきです。
役所に正式に受理された印鑑=実印は、判子の中では最も重要な判子となり、次のようなライフイベントの際に使用することになります。家や土地を購入する際の不動産取引
不動産取引においては、ほとんどが登記の際に必要になります。
祖父母や両親からの遺産相続
「遺産分割協議書」という資料が作成される場合に押すことがあります。
保険金や保証金の受領
生命保険などの保険金などを受領する場合、手続きの中で必要になる場合があります。
起業時など法人の発起人となる際
会社を設立する際に手続きの中で必要になります。
公正証書、契約書、借用書の作成時など。
法律に沿って作成する公文書の中で必要になります。
実印はあまり押す機会がない?
マンションや団地といった集合住宅にお住まいの場合は、回覧板などに判子を押す機会も多いかと思います。 また、何かを注文して自宅に荷物が届けられた際に、受取時に押印を求められた経験もあるかと思います。 あるいは、銀行口座を作ったときに、書類に判子を押した記憶があるのではないでしょうか? これらの判子は「認印」や「銀行印」と呼ばれる判子であり、実印とは違う判子となります。 上記のように実印は、重要な場面だけでの活躍となりますが、認印や銀行印など、いつも使う印鑑と混同してしまわないよう家庭内や家族間であっても、慎重に取り扱うことが大切です。